We love Honda !



We love Honda !
vol.03

Vol.03
TypeR-IWA ◆ Civic FERIO & BEAT & Z Owner

プロローグ
「We love Honda !」執筆を依頼されて正直困りました。 果たして私は”愛”しているのだろうか・・・・??
まぁ、FERIO(EG9)、Z(PA1)、BEAT(PP1)と3台もホンダ車を所有していれば、「愛してる」といわれても仕方ないかも知れないが・・・
あまり自信がないなぁ。(^^ゞ

ホンダとの出会い
私の車歴はCR-X(EF7)から始まります。「なんだ、やっぱりホンダ好きなのね」と思われるかも知れませんが、あのCR-X独特の造形に一発で参ってしまい、何も考えずに無理してお買いあげしました。つまり"ホンダが好き"というより"CR-X"が好きだったのです。
無限のサスを組んだり、15インチのホイールを履いたり、それなりにいじって大事に乗っていたのですが、当て逃げされてCR-Xは大破。泣く泣く乗り換えることを決意させられます。

アートだと思う。道具だと思う。
最近のメルセデスの広告でこんなコピーがありましたが、私的にはこれはあまり賛成できない意見です。1台でこの相反する意見をまとめようとすればどっちつかずになってしまう・・・。
これは私的な意見なのですが、ドアの枚数や座席数、荷室が増えれば増えるほど、"アート"の度合いが下がり、"道具"の度合いが高くなる。わかりやすく言えば、"F1マシン"と"バス"の違いとでも申しましょうか。もちろん、"機能美"って事はあるでしょうが、"美=アート"とはまた違う話。でも"アート"性は重要だけど、だからといって"道具"としての車も必要な訳で・・・。
この相反する意見を解決する手っ取り早い方法は・・・"アート"としての車と"道具"としての車、2台所有する!?
CR-Xを失ったこの1992年のバブル末期頃、上記のようなことを考えていた時に、ちょうど車の雑誌で「日本国内で2台所有できるならNSXとレンジローバーがベストチョイス!」みたいな文章と出会いました。
SKIに行く機会が増えてきて、しかし"走る"ことも楽しくなって来た当時、"そんな高価な車買えるかよ!日本ならBEATとエスクードノマドくらいで充分だろ"と考えたのです。つまりこの当時、手に届きそうな"アート"は、BEATであり、"道具"として充分なのはエスクードだったのでしょう。この"2台計画"はいつの間にか私の夢になりました。

FERIOとの出会い
突然のCR-Xというクーペとの別れ・・・。
あまりにも突然だったので"2台計画"に即移行!ってことは、就職してすぐの私にとって現実はそんなに甘いはずもなく棚上げ。
仕方なく自分的には中途半端なアートであり道具である"セダン"という結論に到りました。でもこの頃、箱レース(DTMとかBTCC)が好きだった影響もあり、"セダン"という選択は思ったほど苦痛なことではありませんでした。
候補としては、FERIO(EG9)かPRIMERA(P10)って事になりました。
この時、PRIMERA試乗を行いSR20DEエンジンがあまりにもガサガサ廻るのに驚きました。「こりゃなんだ??」と・・。
2Lもあるのに、CR-XのZCエンジンの方が力感があったような??
FERIOはというと、B16Aのきれいにまわることまわること…。
こうして妥協の産物であるFERIOを手に入れた私は「いつかは2台計画を!」と思いながらも、何のかんのいいつつ結構気に入ってしまい、気づけばRECARO、小金を握るとエアロ、ボーナス叩いてオーリンズなんか組んでしまいモデファイ生活にどっぷり浸かってしまうのでした。

Zをなぜか購入!?
時代は進み90年代末にめでたく結婚。すると嫁さんが「大事にしているFERIOを私が運転するのは怖いから私用の車を買おう!」と言うことになりました。この時、FERIOを売って当初の"2台計画"を慣行とは全く考えませんでした。
(FERIO 気に入っちゃったんですよね〜。)
当時、以前にも増してSKIに行くことが多くなりオーリンズで車高を下げたFERIOでは雪道は辛い事も多くなってきていた時でしたので、購入するなら、金銭的には安く、なおかつ関越自動車道の赤城の坂を100km/hで登れる車…
そこで「軽自動車でターボで4駆」の車を買おうって、自分の都合の良い方に無理矢理嫁をねじ伏せました。(爆)
これは完全に"道具"な車で良い訳ですから深く考えずにジムニー、パジェロミニ、テリオスキッド、Zってとこを候補に考えました。
実はうちの嫁さん、実家のお父さんも結構ホンダ好きだったらしく、最初が「CITY TURBO」、次が「LEGEND WING-TURBO」となんと、HONDAのターボ車は全て乗ってるというレアな方なのです。
(嫁の方がWe Love Honda!度が高いような気が・・・)
これは、もう"Z"しか無いでしょ!って変な理由で決定。(謎)
こうして最初に考えていた2台計画とは全く違う2台が揃ってしまいました。
で、Zはノーマルで乗ろうと思っていたのに、嫁が「シートがFERIOに比べ乗り心地が・・」なんて言うから赤いBRIDEになるは、プリモの担当に「CIVIC-R売る人がノーマルのホイールを売りたがってる」なんて教えてくれるから、いつの間にか買ってるし・・・。(自爆)
気が付けば 赤バッヂ仕様。こんなはずでは・・・。(笑)
(最初からそのつもりでボディカラー"白"を選択したくせにぃ〜。:嫁談)

夢への扉?
2台揃って、これで終わりのはずが、2002年にBEATを手に入れちゃうんですね。お金持ちが高い絵を飾るのって"役に立たない=無駄"な事ですよね。でも"アート"って、そういうことなんだと思います。車の場合、人によってはそれはフェラーリであったり、NSXであったりするのかもしれませんが、あまり値段が高いと"アートで身を滅ぼす"って事になりかねないので、(笑)
自分にとって"身の丈にあったアート"って考えると、10年という歳月がたってもやっぱり"BEAT"だったのでしょう。
ミドシップでオープンカーなのに軽自動車・・・。
人数も乗れなきゃ、荷物も積めない、世の中に全く貢献しない無駄な車・・。
でもそれこそが"アート"な部分であり、この移り気な私が10年も"欲しい"と言い続けた理由なのだと思います。
中古で購入して2ヶ月でエアコン壊れたり、サスがへたりきっていたので交換したり、雨漏り当たり前。
けして、財布にやさしい車じゃないんだけど手放せない不思議な車。
だって理屈抜きにおもしろいんだモン♪ 今はすっかりBEATに はまっております。

Next Generation
こうして無駄車のBEAT、近所へお買い物&SKI用のZ、冠婚葬祭と長距離用のFERIOという謎のラインナップが出来るのでした。
2台のはずが3台になってしまい金銭的にちと辛いですが、これはこれでありかな・・・と。
問題なのは、今後どれかが壊れたりして失った場合です。なにしろ、BEATとFERIOは10年選手。何かの弾みで・・・。(苦笑)
確かにここまでホンダ車ONLYできたので、それなりに思い入れもあり、次もホンダ・・と行きたいのですが、私的には現行のホンダ車で「欲しい!」ってのが無いんですね。最近いいなぁと思う車は、RX8、ロータスエリーゼ、スマートロードスター、なぜかエクストレイル・・・(節操無いなぁ〜)

・・・これが冒頭のホンダを愛しているのか自信のない部分です。1990年代のホンダ車はそれなりに愛していたんですがねぇ〜。
まぁ、2000年代は現行3台体制をなんとか維持して、2010年代に"初心の2台計画"を行えるようなホンダ車に期待しようかな。

  "道具"としての車はもちろん、BEATを越える"手に届くアート"な車を期待して・・!?